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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 No.151

西尾再発見

西尾再発見

皆様こんにちは。
今回よりデビューの春風です。
宜しくお願いします。
 
西尾は新茶の摘み取り作業が本格化!茶畑では活気ある風景が見られます。
そんな西尾で最近初体験したお話です。
 
先月4/14(日)に子供と散歩がてら実相寺の前を通りかかったときにちょうど「花祭り」が行われていました。
 
ここでご存知の方も多いかと思いますが実相寺についてご紹介。
実相寺は西条城の城主・吉良氏の菩提寺であり開山の聖一国師は、元禄5年(1692年)に茶園を経営していたという記録も残っており、これが西尾茶の起源と言われています。
 
花祭り当日は県指定文化財「釈迦三尊像」の年一度のご開帳が行われていました。
そこで振舞われていたのが「甘茶」と呼ばれるもの。
古くから花祭りの時に仏像に注ぎかけられていたものらしく、いざ飲んでみると最初はスッキリ、後からじんわりと口の中に広がる甘さ。
砂糖が入っていると思うほどの甘さです。

調べてみるとお茶の樹から採られた茶葉でなく、アジサイ科の山アジサイの変種「甘茶」から作られたものでした。
こんな飲み物があったとは!!
しかも甘茶が入れられていた御釜は1842年(天保13)年に造られたものだというから驚きです。
 
他県より西尾にきて8年が経ちますがまだまだ知らない事が多く、西尾茶の起源の寺で甘茶を初体験できて良かったと思う反面、もっと西尾の良い所を見て、感じて、学んでいかなければと考えさせられました。
 
新茶シーズンの西尾はやっぱり茶畑がお勧め!!
是非西尾まで足を運んで戴き、稲荷山茶園公園から西尾の茶摘み風景をお楽しみ下さい。