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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 No.154

誇れる遺産

誇れる遺産

皆さん、こんにちは。
時計草です。

先日、富士山が世界文化遺産に登録されました。
一時は除外勧告された三保の松原も含めて登録が決まったのはサプライズでしたね。

これで日本の世界遺産は全17件、その内訳は文化遺産13件、自然遺産4件となりました。

今回の正式登録名はただ「富士山」ではなく、「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」です。
富士山が「名山としての景観」を誇るだけでなく、古代から「信仰の対象」となり、「芸術の源泉」として高い文化的価値を持つと認められたからだそうです。

富士山は当初、自然遺産での登録を目指していましたが、ごみの問題で国内の候補地に選ばれなかったのを機に文化遺産を目指す方向に転換し今回の登録に至ったそうです。

世界遺産には3つの種類があり、有形の不動産が対象になります。
1、文化遺産:顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡、文化的景観など。
2、自然遺産:顕著な普遍的価値をもつ地形や地質、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など。
3、複合遺産:文化遺産と自然遺産の両方に顕著な普遍的価値を兼ね備えるもの。

また、世界遺産としての意義を揺るがすような何らかの脅威にさらされている、もしくはその恐れがある物件の事を「危機遺産」と呼ぶそうです。

ポイントは「顕著な普遍的価値」です!
いつの時代の誰が見ても文句なしに素晴らしいと思える値打ち、有形不動産ではないものの、「日本茶」「抹茶」も日本の遺産として誇れるもの。
 
危機遺産にならないように、普遍的価値を大切にし未来へ繋いでいきたいですね。