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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 No.194

茶せんが出来るまで

茶せんが出来るまで

「竹の寒ざらし」って聞いたことありますか?
茶せんなどの竹製品を作る為の竹を1月~3月の間に軒先や田んぼに干し、やわらかい日差しと冷たい風にさらす事です。
その後1年ほどかけて乾燥させ、固く身がしまったつやのある白い竹が竹製品の材料として使われています。

実は茶せんは手作業で作られる伝統工芸品。
職人が穂先を小刀で一本ずつ割って削って面取りして編み込んで八十本立や百本立を作っており、その仕事はまさに職人技です。

最近は海外製の安価なものも多くありますが、国産品はそれなりの値がするものの寒ざらしした丈夫な竹を使う為防腐剤・防カビ剤が使用されている心配が無く身体にも安全です。

伝統工芸品と聞くと長く使わないと勿体ない気もしますが、茶せんは使えば使うほど、どんどん傷んできます。
消耗品だと思って、穂先が欠け出したら新しいものに買い換えましょう!
感謝の気持ちを込めて供養する茶せん供養も各地で行われていますよ。