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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 第231号

なぜ、秋の抹茶は美味しいの?

なぜ、秋の抹茶は美味しいの?

秋の抹茶は美味しいといわれていますが、何故でしょうか?

昔の人々は、春にてん茶(抹茶の原料)を摘むと茶壺の中に入れ、気温の低い山合いのお茶蔵に保存していました。

そして、蒸し暑い夏を越し、気温や湿度が低くなった秋ごろに山から城まで運んだそうです。

その行事は「お茶壺道中」といわれ、お殿様(徳川家康はお茶が大好きだったそうです)がお茶壺の「封切り」をしました。

そのことから、秋になって初めて飲むその年のお茶は、「封切り茶」「蔵出し茶」といわれます。

ワインセラーのように、涼しい場所で保管する低温貯蔵によって、ゆるやかに熟成されて風味が増し、新茶特有の青臭みが抜け、旨味やコクが出て、まろやかな味のお茶になります。

特に関東の人たちは、甘みのある蔵出し茶を好んで飲んでいたため、今でもその好みが残っているそうです。


マーケティング担当:石河