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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 No.243

あいやの手碾き茶臼

あいやの手碾き茶臼

皆さん、こんにちは。外販渉外課の糟谷です。

先日、支店「あいや伝想茶屋」のスタッフより「手碾き茶臼」の具合が良くないと連絡があり、近々テレビ撮影も控えていたので、急いでメンテナンスを行ないました。

茶臼の製造をしたり、メンテナンスを行う「目立て職人」の社員が4人いますが、普段メンテを担当している若手職人があいにく不在だったため、その師匠である熟練職人に依頼しました。

「師匠の仕上げなら、大丈夫」と安心していたのですが、これが思わぬ事態に、、。

翌日「もっと碾けなくなっちゃった。何とかして!」と支店スタッフから悲鳴が!あわてて確認しに行ってみると、どうやら、話の行き違いがあったようなのです。

「お客さんがうまく碾けるように(=楽にたくさん碾ける)」してほしいという接客スタッフ依頼を聞いて、目立て師匠は「もっとうまい抹茶を碾ける(=きめ細かくて美味しい抹茶を碾ける)」ように調整したのです。

結果、上臼に負荷をかけたため、女性客やお子さんには重くて碾きにくくなってしまったという訳です。

お客さんにとっては「軽くて楽にたくさん碾ける」ほうが楽しい。
ただ、碾けた抹茶は「粗挽き」です。
抹茶として点てて飲むとどうしてもざらざらした舌ざわりが残ってしまいます。

碾くのには少々重くても、きめ細かい抹茶なら、点てた際に泡立ちも良く、口当たりもまろやかで美味しく感じられます。
う~ん。どちらも大事。

落としどころをどこに持ってくるのか?いろいろ悩みましたが、結局、間をとって再調整してもらいました。

今月13日~、名古屋レゴランド隣接の商業施設内に、新しい支店「西条園抹茶カフェ」がオープンしました!
茶臼を碾いて自分で点てて飲む「抹茶体験」がイチオシメニューですが、このカフェの茶臼は、お子さんでも碾きやすいよう小さめに作ってあります。
少々粗碾きではありますが、ちゃんと泡立つように目立て職人が調整に調整を重ねて仕上げた自慢の茶臼です。
しかも、通常茶臼で使うものより、高級な「黒御影石」を使用したセレブ仕様!

まずは目で見て触って「碾く楽しさ」を体験していただき、抹茶に親しみをもっていただけたら嬉しいです。

さらにもっと興味をもっていただけたなら、次は西尾市「伝想茶屋」へ是非どうぞ。
翌日の筋肉痛も付いてきますが、プロ仕様の大人用茶臼でじっくり碾いてみるのも楽しいですよ。