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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 No.68

外遊ビノススメ

外遊ビノススメ

長いこと降り続いた雨も上がり外に出ると、木々が鮮やかな若葉を装い春の訪れを知らせる。
キラキラと輝く、赤ちゃんの肌のような柔らかな新芽に、思わず触れたくなってしまうのは私だけではないはず。
 
初めまして。
ようやく花粉症から脱出しました、浮枝です。
爽やかな季節がやってきましたね。
幼い頃、父や母と野原で遊んだことを思い出します。
たくさんの草花に囲まれ、私たちはその草花の特徴を活かした遊びを教えられ、また生み出したものです。
シロツメクサやタンポポ、オオバコ、ネコジャラシ…。
 
タンポポの茎で作る笛はとても苦くてよく泣いていましたが、それすら懐かしい思い出として記憶されています。
ところが、最近では外で遊ぶ子供たちの姿を見かけなくなり、子供たちの草花に触れる機会は減ってきました。
子供たちは一体どこへいってしまったのか。
静まり返った公園を見るたび、なんだか寂しく思います。
 
今年も西尾市の中学生にとって恒例行事である、お茶摘みが始まりました。
数日間、終日お茶摘みをするのです。
 
たくさん摘み取った生徒にはパンが多く配られるので、茎で擦れた人差し指の痛みに耐えながらも、若い葉をただもくもくと摘んでいったのを思い出します。
植物のぬくもりに触れる良い機会。
 
これからもずっとこの行事が続いていきますようにと願っています。