採用情報 西条園 ミュージアム オンラインショップ

あいや

トップページ > お茶コラム > No.97 あいやのこんぺいとうができるまで

お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 第97号

あいやのこんぺいとうができるまで

あいやのこんぺいとうができるまで

みなさん、こんにちは。
店舗販売課の糟谷です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
さて、年始めということで、出来立てほやほや!新しい商品の紹介をさせていただきます。
年末から発売を始めましたので、もう既にご覧頂いた方もいらっしゃるかとは思いますが、「あいやのこんぺいとう」です。
 
茶壷をイメージしたプラ容器入りで、抹茶味の緑色の金平糖と彩りに砂糖味の白の金平糖を少し混ぜています。
西尾の抹茶を使用したあいやオリジナルの新商品です!
画像が添付できないのが残念ですが、試食もご用意しておりますので、是非ご来店ください!!
 
この商品、完成に至るまでには、実にさまざまな苦労がありました(しみじみ・・・)。
 
某有名店の美味しい金平糖に出会って「そうだ!抹茶金平糖を作ろう」と思い立ち、皆に相談したのが約5年前。
お土産屋さんで見つけるたびに、「あ~早く取り掛からねば」と思いながら、時々社内で話題には挙がるものの、日常の業務に追われ、、、気がついたら早3年が経過。
 
数少ない製造業者さんを頼って、やっと製造に取り掛かれたものの、出来上がった試作品は納得いくのものではありませんでした。
通常の金平糖はもちろん美味しくできるのですが、「抹茶の金平糖」を作るには、さまざまな問題があったのです。
 
金平糖は大きな釜で長時間加熱しながら製造していきます。
色落ちと味の劣化の問題に、何度も何度も試作を繰り返しました。
皆で他の商品も参考に購入してきて、あれこれ試食してみたり、いったいどれほどの糖分を取ってしまったことか(笑)!
 
抹茶は熱や光に大変弱いため、鮮やかな緑色とお茶の味を残すのはとても難しいのです。
 
製造工程の都合で退色はどうしても避けられず、最低限の着色料は使用することにしましたが、味については納得いく味が出せるまで作りたいと考えました。
職人さん方には無理を言って、原料の抹茶を変えたり、配合率を変えてもらったり・・・試行錯誤の末、ようやくなんとか今の味にこぎつけました。
 
金平糖は茶事では野点前に使うもの。
野点抹茶セットと一緒に販売したかった昨年秋の完成予定が大幅に崩れてしまいましたが、とりあえず出来てよかった~と、ほっとしているところです。
 
ですが、まだまだこれに満足せず、よりよい商品となるよう、今後も改良は続けていくつもりでいます。
何かお気づきの点などございましたら、遠慮なく店舗スタッフまでお知らせください。
皆さんのご意見やご感想をお待ちしております。