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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 第247号

新茶の楽しみ方

新茶の楽しみ方

「新茶」とは、その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶のことです。

よく「八十八夜摘み」といわれますが、「八十八夜」とは、立春(2/2~2/4頃)から数えて88日目のこと。

この日に摘み取られたお茶を飲むと、1年間元気に過ごせると言われています。

新茶は栄養価が高く、「二番茶」「三番茶」に比べて苦渋いカテキンやカフェインが少なく、うま味、甘味の成分であるアミノ酸が多い傾向にあります。

中でも、新茶の一番の特徴は、すがすがしい爽やかな香りです。
若葉のような「青っぽい」風味が楽しめます。

今回は、このような香りを楽しめる新茶の淹れ方をご紹介いたします。

通常の煎茶を淹れる時の湯温より少し高い80度くらいで淹れるのが最適です。

湯に浸す時間は短めの30秒が目安です。

すると、苦みや渋みがあまり出ずに素晴らしい香りを楽しめます。

2煎目は、1煎目よりもお湯の温度を高くして抽出時間も短めにします。そして、すぐに湯呑茶碗に注ぎます。

3煎目は、さらに高い温度のお湯で短い抽出時間で淹れるとよいです。

皆さん、是非、この方法で新茶を美味しく淹れて、よりよいティータイムをお過ごしくださいね。