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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 第184号

日本人の美意識

日本人の美意識

こんにちは、時計草です。

先日、英語の講師をされている方のお話を聞く機会がありました。
テーマは「日本人が英語が苦手な訳」。
要約してしまうと、日本人は言語脳(理論的)である左脳ではなく、英語を音楽脳(感覚的)である右脳でとらえているからではないか?との説がある。というお話。

日本人は動物や風の音、三味線や笛などの伝統的楽器を左脳を使って理論的にそれらを美しいものとして理解している。
なぜならそれらの音は日本語の母音(あいうえお)に似ているから。
それに対し英語は子音がメインの言語のため言語として認識できず右脳で感覚的にとらえているから理解する事が難しい。

一方、西洋人は動物や自然が奏でる音を右脳でとらえているので意味を感じられなかったり雑音にしか聞こえなかったりするそうです。

そう考えると日本人が感じる風情だったり趣、懐かしいという感覚は日本人の左脳が選び抜いた洗練された独特の美意識だと思えますよね。

お茶のさっぱりした感じを物足りないと感じることなく、潔い、奥深いと思う。
そんな感覚にも繋がっていると思いませんか?